アップルは15日、watchOS 7.2の配信を開始しました。11月初めにwatchOS 7.1が配信されてから、約40日ぶりのアップデートとなります。
watchOS 7.2は、iPhoneのWatchアプリを通じて無料でダウンロードできます。新たなソフトウェアをインストールするためには、まずiPhoneを最新バージョンのiOS(記事執筆時点ではiOS 14.3)にアップデートすることが必要です。そしてApple Watchが50%以上充電されていることを確認し、通信範囲に収まるようiPhoneの近くに置きます。
最新のアップデートでは、まず動画ストリーミングに合わせて運動できる新サービス「Apple Fitness+」に対応。ユーザーが装着しているApple Watchと、ワークアウト動画を見ているデバイス(iPhone/iPad/Apple TV)を接続し、心拍数や燃焼カロリーを確認しつつ運動できるしくみです。
Apple Fitness+は米英豪など6カ国でサービス開始されましたが、まだ日本では提供されていません。そうした場合、国内向けリリース(下記参照)では言及されないのが通例ですが、なぜか記載されています。
第2に、心肺機能レベルが低下したときに通知するオプションが追加されました。watchOS 7から推定されるようになった心肺機能(VO2max)を指標として「低い」場合にApple Watchで通知が受けられるようになった形ですが、詳しくはこちらをご参照ください。
また新たに、台湾でApple Watch Series 4以降の心電図アプリが使えるようになりました。本アプリは各地域での政府による認可が必須なためか順次展開されていますが、日本でも今年9月に医療機器認証を取得済みです。今回も国内での提供が見送られた模様ですが、そろそろ何らかの動きを期待したいところです。
watchOS 7.2の公式リリースノートは次の通りです。
watchOS 7.2には、パーソナライズされたフィットネス体験がApple Watchで提供されるApple Fitness+などの新機能、およびその他の改善が含まれます。心肺機能レベルの低下を通知する機能などが追加され、点字ディスプレイに対応しました。このアップデートにはパフォーマンスの改善も含まれます。
Apple Fitness+
iPhone、iPad、およびApple TVで利用可能なスタジオスタイルのワークアウトとApple Watchを組み合わせた新しいフィットネス体験
人気上位10種類のワークアウトタイプにビデオワークアウトを毎週追加: 高強度インターバルトレーニング、インドアバイク、ヨガ、コア、筋力、ダンス、ローイング、トレッドミルでのウォーキング、トレッドミルでのランニング、マインドフル・クールダウン
Fitness+のサブスクリプションは、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、イギリス、および米国で利用可能
このアップデートには以下の機能および改善も含まれます:
心肺機能レベルが低下したときに通知するオプション
iPhoneの“ヘルスケア” Appで年齢と性別に基づいて心肺機能レベルを確認可能
“心電図” Appを利用できるほとんどの地域で、心拍数が100 BPMを超えたときに心房細動を分類
台湾でApple Watch Series 4以降の“心電図” Appに対応
VoiceOverが点字ディスプレイに対応
バーレーン、カナダ、ノルウェー、およびスペインでファミリー共有設定に対応(Apple Watch Series 4以降およびApple Watch SEのCellularモデル)
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
https://support.apple.com/HT201222