残念なことにPixel WatchはiOSデバイスと連携することはなく、Androidスマートフォンにのみ対応するという。グーグルのウェアラブルOSである「Wear OS」は長らく「iPhone」にも対応してきたが、昨年発売されたサムスンの「Galaxy Watch4」はAndroidのみに対応した最初の製品のひとつだった。これはWear OS全体の方向性なのか、それともグーグルとサムスンが特別なのかは不明である。
なお、価格の詳細は明らかになっていない。ただし、グーグルはPixel Watchを“プレミアムスマートウォッチ”と謳っているので、Apple Watchと似たような価格帯になることが予想される。発売は2022年秋の予定だ。
スマートフォン「Pixel 6a」
グーグルのスマートフォン「Pixel 6」シリーズの低価格版となる「Pixel 6a」は449ドル(日本では53,900円)で、7月に発売予定だ。
コストを抑えるためにクアルコム製のミッドレンジのプロセッサーを採用した旧モデル「Pixel 5a (5G)」とは異なり、ハイエンドモデルである「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」と同じグーグルの独自チップ「Tensor」を搭載している。iPhoneの低価格モデルである「iPhone SE」が「iPhone 13」と同じチップを搭載していることを考えれば、アップルのような製品構成とも言える。
またPixel 6aは、この価格帯で最もパワフルなAndroidスマートフォンのひとつになっている。ハイエンドモデルと同じチップを採用したことで、まったく同じソフトウェアの機能を低価格モデルでも使えるというわけだ。
例えば、さらに高感度になった「夜景モード」や 肌の色の微妙な違いを正確に再現するという「リアルトーン」を利用できるほか、音声入力がさらに高速かつ正確になっている。また、写真に写っている不要なものを「消しゴムマジック」機能で簡単に消去できるだけでなく、色を変えるような機能も追加されるようだ。
PHOTOGRAPH: GOOGLE
Pixel 6aのデザインは、ハイエンドモデルとほぼ同じような印象だ。背面のカメラには横一直線の分厚い“バンパー”が備わり、リサイクルアルミニウムのフレームにツートーンカラーを採用している。
ただし、有機ELディスプレイのサイズは6.1インチとひと回り小さくなり、画面のリフレッシュレートは60Hzに抑えられている。これはコスト削減の一環だろう。
また、カメラのセンサーも性能が抑えられた。1,200万画素のメインカメラと超広角カメラが搭載されているが、Pixel 6シリーズとは異なるので、同じ画質は期待できない。それでも一般的なミッドレンジのスマートフォンや低価格な製品と比べると、写真の画質は他の追随を許さないことには変わりはないだろう。
また、多くのAndroidスマートフォンのフラッグシップモデルのように5G(Sub6とミリ波の両方の周波数帯に対応)接続に対応し、RAMは6GB、ストレージ容量は128GB、IP67規格の防水性能を備えている。Android OSのアップグレードは3回、セキュリティアップデートは5年間の提供となる。
— to wired.jp