watchOS 8
アップルは21日、Apple Watch向け最新システムソフトウェアwatchOS 8を配信開始しました。通知が届いていれば通知から、ないしはiPhoneのWatchアプリで「一般-ソフトウェア・アップデート」から手動で確認してのインストールが可能です。
watchOS 8にアップデートできるApple Watchは、2017年発売のApple Watch Series 3以降のモデルすべてです。Series 3は実に4年も現役あつかいとされることになります。
このwatchOS 8の新機能は、6月のWWDC21で発表され、公式プレビューページにまとめられている通りです。今回のメジャーアップデートではiPhoneへの依存度がやや下げられ、Apple Watch単独で行える新機能がいくつか追加されています。
まずApple Watchでますます重視されている「健康とフィットネス」については、「呼吸」アプリが進化した「マインドフルネス」が登場。新たなビジュアルやヒントが深呼吸をしながら集中力を高めるよう促し、セッションが終わると達成したマインドフル時間や平均の心拍数が表示されます。
watchOS 8
またwatchOS 7で導入された睡眠追跡機能にも磨きがかかり、睡眠時呼吸数(眠ってる間の1分あたりの呼吸回数)も記録されます。ほか睡眠時間や心拍数、血中酸素濃度などのパラメータが取得され、iOSのヘルスアプリで一定期間内のトレンドが確認できます。
watchOS 8
かたやワークアウトアプリにも転倒検出機能が導入され(Series 4以降)、もしもユーザーが動けなくなった場合でもApple Watchが自動的に緊急通報サービスに連絡します。それに加えてサイクリング機能も賢くなり、自転車に乗っていることを検知してワークアウト開始を促したり、音声でワークアウトの進み具合も教えてもらえるようになりました。
cycling
ほかiPhoneの「写真」アプリとの連携もより緊密に。ポートレートモード写真を待ち受け画面に表示した上で、デジタルクラウンを回して顔を拡大縮小して調整もできます。また「メモリー」と「おすすめ写真」のハイライトが自動的にApple Watchに同期し、思い出がいつでも手首にやって来ます。
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そして「メッセージとメール」もいっそう実用性を増しています。音声入力したメッセージで直したい箇所にデジタルクラウンで正確にスクロールして編集しやすくなり、単語やフレーズにGIFアニメ等の追加もできます。
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さらにiOS/iPadOS 15と同じく「集中モード」も利用でき、受け取りたい通知以外は遮断して気が散らないようにできます。iPhoneやiPadで設定した集中モードは、Apple WatchやMacにも同期・適用されます。
watchOS 8
また「ウォレット」も強化され、Apple Watchを車のキーとして使えるようになります。ただし使用には、自動車メーカー側の対応が必要です。