X Tokyo

X Tokyo

Apple Watchの進化の歩みと影響を、ITジャーナリスト林信行と振り返る。【後編】 | News | Pen Online

Apple Watchの進化の歩みと影響を、ITジャーナリスト林信行と振り返る。【後編】 | News | Pen Online

Apple Watchは最初のバージョンから心拍計を搭載。日々の生活の中での心拍数の変化を自動で記録し、急な心拍の乱れなどがある際には本人に教えてくれる機能も搭載。海外では医療系研究機関の調査などにも使われ始めており、簡単な心電図をとる機能も搭載された(日本では規制の対象となり、心電図機能は日本語化されているにもかかわらず利用できなくなっている)。 身に着けることで、常に身体の状態をログしてくれる。ファッション性と並んでApple Watchの成功要因となったのは、ヘルス系のサポート機能であることは言うまでもない。私がTwitterでこの機能に関連したツイートをすると、「ヨガには欠かせないアイテムです」「呼吸(注:深呼吸を促す機能のこと)大事」といったツイートが6、7件寄せられるほどだ。また、いまではApple Watchと身体データを共有できるトレッドミルなどのトレーニング器具が開発されるほどの広がりを見せている。実は健康サポート機能の開発にあたり、Appleは社内に秘密のスポーツジムを設置。心拍数や肺活量などを計測するセンサーを着けた複数の社員が、長期間にわたり激しいエクササイズを課されていたという逸話が残っている。https://www.youtube.com/watch?v=ZQgCib21XRkAppleの本社内に秘密裏につくられたスポーツジムでのトレーニングを伝えるニュース。(参照元:ABC News)そんな社員の努力のかいもあり搭載された心肺数計測機能は、常にユーザーの心拍数をチェック。いまでは、通常よりも高い(もしくは低い)心拍数を検知するとアラートが表示され、自身の心臓の状態を可視化できるまでに進化している。 Apple Watchには心拍数の乱れを検出する以外にも、命を守る多種多様な機能がある。iPhoneが操作できなくても救急電話をしてくれる機能、たとえば転倒した後、しばらく反応がないと自動的に救急機関に連絡をしてくれる機能などはその代表例。毎年、大勢の命がApple Watchによって救われている。 緊急事態を知らせ、命を救った時計。2017年には、Podcastのプロデューサーが「Apple Watchにより命が助かった」と報告。当時は心拍数の異常を検知する機能はなかったが、「Heart Watch」という心拍数計測のアプリが異常を検知。病院で検査を受けると、医師から「もう少し遅かったら手遅れだった」と告げられたという。以降、「私もApple Watchに命を助けられた」という報告が相次ぐようになり、Appleも、SOSボタンを押すと119番など各国の緊急通報番号へダイヤルしてくれる「緊急通報サービス」や、転倒を検知すると無事かを問い合わせ、反応がない場合には自動的に緊急連絡を行う「転倒検出」などの機能を次々に実装した。またシリーズ4からは、心電を取れる「ECG機能」が搭載(日本では未認可)。万が一の時のセーフティ機能を備えた、これまでの時計はおろかスマートウォッチにもない”命を救う時計”として存在感を発揮している。 ”Sitting is the next smoking”(座りっぱなしは喫煙と同じくらい身体に悪い)。北欧では1990年代には言われていたことだが、2010年代からシリコンバレーでも、このトレンドが広がった。いまではApple Watchを通して、世界の人々が”座りっぱなし”に注意をし始めている。 Apple...

Page 52 of 252 1 51 52 53 252